ニッポニア旅行譚

2016年5月より、自転車で旅をしている人のブログです。

2016年5月、愛知県より日本一周中です(迫真)

沖縄より外地遠征中の16年組日本一周チャリダーのブログです。

帰宅を目指す南下の旅

桜前線目掛けて走ろうぜ?


関東辺りでぶち当たれば上出来だ!


折り返し地点も冬の峠も全て越えたので
後は未踏県を踏んで家に帰る、それで今回の旅は終わりッ


実は旅において命の次に大事な資金がですね
最近は全く働いてない事もあり既に底が見えている状況なんだ。


もう遠征は出来ないという事でこれが本当のラストランになりますね。


この後は苫小牧から脱北して
本州太平洋側のどこかに降り立ち
そのまま山梨&和歌山を踏んで愛知県の予定だ。


それじゃ、帰りますよ!

根室半島を出て春の北太平洋シーサイドラインを走る。


春って言っても北海道だから寒いよ。


夏は霧でサイレントエリアと化す根室周辺のこのエリア
前回走った時はもれなく一日も太陽を拝めませんでしたが
今回は一回も霧に出くわさず。

雪と海と空、同じような色ばっかり。

たまに緑。

北海道の海沿いにはこういうこじんまりした神社が多いんだけどなんで…?


素朴な雰囲気はグッドです…!

この辺の寂れた感じは好き。
寂れたって基本マイナスワードだけど…


ここは北太平洋に行ったら是非行きたい所。

バンガローが特徴的な霧多布キャンプ場


勝手に張ったらやっぱりダメだよね。
見つかる事は無いだろうけど…ゴクリ

観光オフシーズンのこの季節
岬を渡る風の音がいい味出してますよぉ…

岬に向かって歩く。
今日もいい天気。

北太平洋がこんなに青い( ゚Д゚)

霧で何も見えないくらいならこの季節に回るのがベターなのかも知れない

夕方まで晴れなのも久し振りで、夕日もバッチリ。

霧多布湿原を望む琵琶瀬展望台

こんな景色が広がってたなんて( ^ω^)・・・

こちらも前回霧に呑まれて初めて見たシリーズ。

すげぇ!


厚岸に着いたんだけど
やけに賑わってると思ったらカキのイベント開催中だった。

カキでござ~る??なんかどっかで聞いたことあるフレーズ

役員の人達滅茶苦茶友好的だった…
後テレビ出演効果的なもの感じた…

焼き牡蠣とカキ汁


相変わらず旨い。
前回漁港みたいな所で目の前で採ってくれた生ガキ食べたんだけど
その印象が強過ぎて今でも厚岸のカキは覚えてるんだ…

銭湯にて疲れを癒す。
何故かここの番台のおばちゃんも俺が厚岸に来てた事を知っていた。
祭り実行委員の関係者だったみたいというか
町全体が関係者みたいなもんかな。


田舎の情報伝達スピードときたら…
都会の人間は少し見習え…

最近旅人のマナーが悪くなってて
歓迎されない事が以前と比べて多々ある気がする。


特に道の駅はそれが顕著に表れる所だと思う。
ここも夏は一部の迷惑なキャンピングカー野郎にピリピリしてたそうだけど
それでもここまで歓迎してくれる所もあるんだなって…


厚岸から釧路抜け。
道東で一番デカい町の釧路。


どす黒いシャーベットが路面に広がり( ^ω^)・・・

大変だったべ。

今日も今日とていい天気でした。

天気のいい翌朝は冷える。
つまり何だかんだ言って毎朝結構冷える。


それでも一月二月に比べたら可愛いもんだけど。

ここの道の駅で休憩してたらおじさんに話しかけられて
「今日ヤドカリ(帯広のライハ)行くでしょ?」
って聞かれて凄いビックリした。


何故俺の予定を?!と思ったらヤドカリのオーナーさんだったらしい。


昨日電話入れた時はオーナーの奥さんが取って
その話を聞いてて偶然この道の駅で会ったという流れ。


偶然ですねぇー!

という訳で

やって来ました

沈没宿(*´Д`)

極東の春

北海道に春が訪れた!


去年の12月上旬、青森で冬に呑まれたあの日から
毎日雪上バトルサイクリングの日々が続いたんだっけか。


しかし野付半島を出た辺りからだっけか
雪はどんどん解け始めアスファルト路面の露出も激しい
日中はプラス気温にもなる。


雪解けは進む…


温室育ちのボンクラもやしガワ
途中何度か泣きそうになったけど
長く厳しい冬を生き延びたのだ(´・ω・`)

尾岱沼にて起床。
朝もマイナス20まで下がる事はもう無く
寝袋から出るのにも時間が掛からなくなった。


マイナス20度以下で目覚めるとですよ
寝袋から出るだけでも相当な労力を使うんですよね!


暖かい朝にちょっぴり感動だよ…!


路面のアイスバーンはほぼ解けた。

代わりに路肩にはアイスバーンモドキが生成されてた
一見アイスバーンでそのまま突っ込もうとすると
実は水たまりの上に氷張ってるだけでただの落とし穴だったりする。

冬の道東はいつもいい天気だ…

冬の風蓮子には大鷲の姿が。


こっそり聞いた話だが…
標津~根室間のショートカットを図るため
凍った風蓮子の上を突っ切る奴らが居るらしい…

という訳で、根室にやって参りました。
なんかここまで来たら納沙布岬も行っておきたくて…!

坂の上から見た凍った港のグラデーションがとても綺麗で思わず撮った一枚。


それと根室の信号機ってなんであんなに効率悪いの?おバカ?


割と信号機多い根室市街をパスし、根室半島を走る!!

この最果て感はやっぱり好い…
しかもガッツリ流氷接岸してるのね?!

嗚呼!!!みなさん!!春ですよォオオ!!


根室まで行くとかなり雪解けも進んでした。
けど風は相変わらず冷たくて舐めてかかると…

根室半島で一番好きな場所。
ノッカマップ岬。納沙布よりも好き。

もしかしたら日本の岬の中で一番好きかも知れない。


何が良いって、何時間居ても人っ子一人来なかったんですよ。

この最果て感、この景色に何者の干渉も無く一人で浸れるって中々出来ん。


俺は美しい絶景か、素朴だけど人の居ない景色だったら、断然後者

良い景色なのもノッカマップポイント高いよね…
はぁ…推し岬…

その後も春を感じながら東へ走った。

東へ…


あの白い塔が見えたら納沙布はすぐそこだ。
今の所、我々が到達できる日本で一番東の地。

俺は信じてるぜ( ^ω^)・・・
いずれ日本一周勢の「択捉島上陸しました~!」
みたいな記事やツイートを見れる事を…


とりあえず「本土」最東端到着である。


現実的に厳しいのは知ってるけど、夢くらい見たいよね。

前回夏来た時は確か霧が掛かってて、何も見れなかったんだよな。
こんなに綺麗な場所だったのか…


道東の場合、冬の方が晴天率高いのはマジだ。


霧も滅多にかからない。

しばらく北方領土を眺めた後
再び根室に向けて走り出した。

何回走っても根室半島は最高だ。また来るよ!!

そして根室半島第二目標

多分、これがハセスト食べ収め。
次食べれるのは果たして…


とりあえず、最北も最東も踏んだ。
後は、本当に愛知県に帰るだけ。
長い寄り道ももうすぐ終わる。


明日からは目的地が我が家になる訳だ( ゚Д゚)


複雑な心境で焼き鳥にかぶりついた。

やっぱり焼き鳥だけじゃ足りなかった。

野付半島の氷平線。ここは日本?

道東の別海町という町には
「ここまで来るとべつ(せ)かい」
という宣伝がある。


この時は流氷も見れたし天に続く道も走れたしで
精神的な余裕もあったので折角なら行ってみることにした。


別海といってもその宣伝は野付半島のもので
滞在中の標津からは目と鼻の先。


冬の野付半島は昭栄のオーナーさんも激推しだったし、早速行ってみよう!

標津某所にて起床。
この手の張り紙をみると残念な気持ちになるよ。


張り紙ありって事は確実に以前旅人がやらかした案件だからな。


この手の連中は旅人以前に人として終わってるから
もし旅人じゃなくても他の所に迷惑を掛けるに違いない(偏見)


旅人はこの言葉を心に刻み
二度と旅人のイメージを落としてはいけない。


てか人として当たり前の事してれば
こんな事書かれることはないと思うんですがね('Д')

標津を出て数分、野付半島に入る。


野付半島は細長い釣り針のような形の半島で
海に挟まれてるような雰囲気を味わえる所。
トドワラとか観光名所もある。

冬は釣り針の内側の湾が凍り付き広大な雪原と化していた。

外側の海では北方領土を望む。

凍結した湾には鹿の群れが歩き回る。

なるほどこれはべつせかいだ。

ナラワラとエゾジカ、冬の野付を凝縮した一枚。

イマドキな看板だー。
Noドローンだぞ分かったか大陸野郎!

とりあえず突端まで行ってみるよね。

この野付の素朴な雰囲気が大好きでした。
ここは冬も相変わらず、素敵な雰囲気です。


ロシア語の瓶とか落ちてないかなーとか思いながら海岸散策

はぐれ流氷??
まぁロシア産だけど…

野付半島!
こんな真っ白だともうどこか分かんないけど野付半島だよ!

折角なのでトドワラまで歩く。
結構な高さのある遊歩道だと記憶してたんだけど
グランドラインはどちら?

湾の上はガチガチに凍っていて普通に歩ける。
スノーモービルの跡も見えますねぇ。楽しそう。

トドワラに到着。

ただでさえ数が少なくなってて迫力に欠けるのに
雪に埋もれちゃっててもうただの枯れ木じゃんか…

こんな所にもまぁ…
厳しい冬に、逞しい事('Д')


トドワラから戻り、自転車に跨る。

尾岱沼辺りまでは海が凍っているので
この氷の湾を走れば来た道を戻らなくても
そのまま尾岱沼まで抜けられるのだ。

確かにここまで来た甲斐があった。ここは別世界
こんな開放的な気分になったのは久し振りだよ!


車道も歩道もクソもねェ!
俺が走る場所が道だ!


久し振りに羽目を外しました。
こういう息抜きって大切。

結局道に戻って来た道を帰った。