ニッポニア旅行譚

2016年5月より、自転車で旅をしている人のブログです。

2016年5月、愛知県より日本一周中です(迫真)

沖縄より外地遠征中の16年組日本一周チャリダーのブログです。

流氷リベンジライド

氷は来ているか─?


無残な結果に終わった前回の宗谷ー紋別間のオホーツク流氷ライド


もう諦めかけてたけどやっぱり流氷見てぇ!!
って事で弟子屈からまた北上して
かなりの高確率で流氷が見れるという知床ウトロを目指すことにした('Д')

丸一週間お世話になったライダーハウスを出発。
一週間ぶりの自転車重い…!

野上峠は前回通ったはず何だけどちっとも記憶にないな
弟子屈から北上となるとここしか無いんだけどなぁ。


美幌の興奮にその日の記憶全部割いてるのかも。


今回は印象の薄い峠として記憶に残るだろう。

もうこの頃になると日照時間もだいぶ長くなって毎日夕方はハイでした。
四時過ぎてもこの位の明るさで感動。


一番短かった時なんて三時過ぎたら暗くなり始めてたんだよ!!

夕日と遊ぶ。

反対側
良い景色だこれは…


一日で斜里まで来れたので上出来だろう。
大分雪上走行も慣れたもんで、ちょっと余裕が出始めた頃。

わああい!!流氷が見れたよ!!!


違う!!こうじゃない!!!

氷漬けにされたタコでもみて落ち着け俺…


でもなんで氷漬けなんだろう…

ちなみにチャリも氷漬けだよ。
すげぇ凍ってるだろ?これちゃんと動くんだぜ…

翌朝、素晴らしい天気。
昨日は雲に隠れていた斜里岳もバッチリ。

とりあえず海岸線に向かい偵察


斜里町には来てないけど、なんか…
ウトロ方面バッチリ接岸してないか?!


知床連山の下が白くなってる様な気が。
これは行くしかねぇ!!

曇りはじめた空の下、ウトロを目指して走る。


冬の時期、知床横断道路は閉鎖する。
ウトロまで走っても結局ここまで戻ってこなくちゃダメなんだが
ここでプラス何十キロか走れば流氷を踏めるのなら安いもんだ。


紋別でガリンコ号乗れればベストだったが…


ウン、知床流氷ピストンライドを開始ッ!
必ず流氷をこの目に収め、完全燃焼でオホーツクに別れを告げるぞ!

斜里町を走り抜けて知床半島に入った。
おお…これが流氷ですか…割とあっさり見れた…

ありがとうございます(感涙)


博打じみた紋別なんか期待せず、最初からここを目指して走れば良かったのかも。


何はともあれ目標はあっさり達成出来た。

流氷シーサイドツーリングを楽しむ。
ここまで来た甲斐があった。昨日の山行も報われたぜ。

オホーツク流氷ラインと知床連山。


冬の知床を凝縮したような景色だぞ…


ウトロまで数キロだったけど特に用事も無かったのでここで引き換えした。


ついでに帰り寄りたい所があったので寄り道。
折角斜里に来たんだから、天に続く道も是非行ってみよう。


道中まではキツめのアップダウンなんだけど
スパイク履いてようがタイヤが全力空回り。


フラフラで例のスポットに到着。
どこまでも道が続いているように見えるから天に続く道となったらしい。
実際その通りで最近はライダーだけでなく観光客も来るようになったとか。


この時は撮影旅行で訪れていた人たちが居て
その人達にめちゃカッコよく撮って貰えました。

天に続く雪道

自転車ツーリング雑誌の表紙絵かな…?


見るもの見たし走りたい所走ったし?もうオホーツク側に未練は無いな

それじゃあ斜里から標津まで大きな峠ひとつ、いっちょ行きますかァ!
斜里岳の大体左側あたりを越えて行くぞ!
はぁ冬の峠憂鬱orz

何時間掛ったか忘れたけど根北峠を無事に越えた。


今回は阿寒みたいに舐めプしなかったので割と穏やかに越えれた。

まぁ下りの寒さだけはどうにもならないんだけどねぇ?!ガクブル

峠を越えて標津側の平野におりる。もう死なない。

午後日が差した。峠で冷え切った体がじわじわと回復してゆくのを感じる…

昨日の今日で…!!!!
少し慎みを知れ下さい

バウムクーヘンみたいになってるけどちゃんと動きます。
てかこんな感じにフレームとクランクが密着してるやつってなかったっけ。


割と高級車だったような。雪を纏う事で空気抵抗減??

そして標津と言えばここだ!
ぬめぬめの泉質で地元民から愛されるくすのき。


今日も長い一日だった。しっかり疲れを取ろう。
ぬめぬめ~!(>Д<)

冬の弟子屈滞在

道東内陸部、弟子屈にあるライダーハウス昭栄さんにて…


ここのオーナーさんとは以前旅の中でお会いした事もあり
話も弾んで気が付いたら丸一週間沈没していました。


時間の経過が早かった!!(^q^)


元々連泊はしようと思ってたんですがまさかの最長沈没となりました。


これはそんな停滞中の一日

朝っぱらから雪の山を掘り続ける男達


人が入れるだけのスペースを掘り出し
オーナーお手製のロケットストーブを搬入して
削った面を磨きロウソクで飾り付け

2日がかりの作業を経てかまくらが完成した。
ライダーハウス昭栄さん、冬季特別営業?!

俺たちジャパニーズエスキモー。

インスタバ映えもバッチリだ。

天気の良い日には…

歩くスキー!!


新雪ガンガン進めるの楽しい…

こういう進み方も楽しいかったよ…!

新雪の上を時速100キロ以上でぶっ飛ばす!!!
これはスノーモービルでしか味わえまい。

ターンとか見せてもらったけど俺にはまだ早過ぎた。

ちょっと町まで買い出ししてくる
って走ったらこんな景色を見れるんだから凄いよなぁ。

ちなみに弟子屈では以前から気になっていたファットバイクに乗ってみた。


スパイクでは無かったけどさすがにあれだけ太ければ雪上走行でも何の問題も無い。
むしろ俺の35cの細いスパイクよりも安心できる…


次雪の上走る事があったらファットかなぁ相棒には悪いけど(´・ω・`)

ホッコリィ…

おや…暖炉の下から何か伸びてるぞ…?///

特等席ですニャア?羨ましい

暖房器具は薪ストーブだけだったんだけど意外にも部屋全体が暖かい。
雪国薪ストーブ暮らしとか最高かな…?

パン屋さんとか色々な所行ってみたけど

摩周駅前で食べたチキン南蛮定食が
弟子屈で食べた料理の中で一番美味しかった思い出。


弟子屈での一週間、多分高知振りにゆっくり羽を伸ばせたかも知れない…
ありがとうございました…

しばれる道東内陸

最強寒波が襲来しマイナス30度を記録した陸別。


最も寒くて熱い夜が明け──

駅前の温度計は日が昇ってもなおマイナス30度を示している。


ちなみにマイナス30度がどんな世界かというと…うーん
強いて言えば張り詰めた世界('Д')
全てが凍る。


大気そのものが張り詰めてる感じで、呼吸をすると気管が痛む。
吐いた息は顔に付着して凍る。
素肌を晒した所から凍傷が進む。

自分の顔もご覧の通り、髪の毛すら白く凍り付いてしまった…


道民は本州の夏を熱気に抱き付かれている様だと言うけど
内地の人間から言わせてもらうと北海道の冬は空気に切り裂かれている様ですよ!


そんな道民ライダーが早朝の陸別にやって来た。
北見を朝5時くらいに出発して一番寒い時を走ってきたらしい。


道民半端ねぇ…


バイク一台と車一台で走ってきたらしいけど
車は寒さで動かなくなったそうな。
とりあえずライダーだけ来たんだって。


サポートカーの方が死ぬって改めてヤベェな30度。

マイナス28度しろくまチャレンジ。


しばらくマイナス30を楽しんだ後
車を助けに行くと言い北見方面へ帰ってゆきました。


年越し宗谷や今回の陸別も然り
極寒ツーリング好きのタカ君でした。将来が怖いね…!!!

ある程度気温が上がったので自分も出発。


OBOさんに別れを告げ弟子屈を目指す。
一先ずは阿寒湖!!

陸別~阿寒の最短ルート?カネラン峠
ここは一部ダート区間があるとの事でしたが
全面綺麗な圧雪でどこがダートか分からねぇ。


ダート路面は冬の方が走りやすい場合もあるという不思議。

ォオ雌阿寒岳…!綺麗に雪化粧してしまって…

こちらOBOさんに教えてもらったクマゲラさん。
補給も何もない阿寒湖周辺にポツンと構えるお食事処。


冬の場合補給事情も何気に厳しいので俺も吸い込まれる様に入店

ハンバーグ定食…旨かった…


ログハウスに暖炉っていう環境も素晴らしくいい休憩になった。
ちなみにこのログハウス、全てご主人が建てたものらしい。一体何者・・・

クマゲラのハンバーグパワーでこの日の峠は全て制覇だ。
後は阿寒湖に下るだけ!

阿寒湖に立つ!!!
冬ならでは~だぜ。

まりも温泉にて。
お高いホテルの日帰り風呂よりもこっちの方が良いの…!


何故か風呂には木製の玉が浮いていた
まさかまりもに見立てて…?

風呂から上がるとまりも湯のおばちゃんから差し入れが。
もうすぐ花火が上がるから、ゆっくりして来なとの事です。


まりも湯の休憩スペースは特等席なんだとか。

あぁ^~いい夜だ…

翌日、陸別ー弟子屈最大の山場
阿寒横断道路を走る。


冬の峠越えは何回経験してもきついし慣れない('Д')

まりもパワーで突撃突撃!


ちなみにまだ大寒波の絞りかすみたいなのがしつこく残ってたみたいで
ダウンヒルでイキそうになった。


数百メートル走っては手温めて…って感じだった…

そんな時の差し入れは本当に元気が湧いてくるものです。

何とか弟子屈に到着したのでした。

足湯じゃなくて手湯とかないですかね???
(足のVBLはちゃんとしてたけど手はテムレスしかしてなかったので手が死亡寸前)


無さそうなのでとりあえずライダーハウスへ向かった。
そう!今日はライハ!


実はここのライハのオーナーさんとは面識がありまして
前回の岩手ー秋田、冬の奥羽山脈2回戦の時に偶然にも旅中のオーナーさんとお会いして
その時に宿泊予約をしておいたんだ!!勿論正式なやつじゃない。

弟子屈をぶらり

まず定番の美幌峠だ。
夏のあのコントラストも素晴らしいけど、冬も最高だな!!

お次は摩周湖。
霧の摩周と呼ばれるくらい霧がかかる事が多いけど
冬は一変して毎日のように湖面が見える。


道東の場合、冬の方が晴天率高いらしい。
実際ほぼ毎日快晴だった…

そして珍しい事に摩周湖が凍り始めてました。


凍らない湖として有名な摩周湖
自分は見れませんでしたが結局この後完全凍結したそう。


暖冬とは…

硫黄山にも行ってみた。
荒涼とした景色が雪化粧してて、雰囲気がまるで違うな。

やっぱ今回も思うんだけど
硫黄の噴出口にこんな接近出来るなんてクレイジー過ぎるぜ?!

この日は阿寒横断道路でしばれた体を川湯で解凍して終了。
弟子屈沈没生活が始まる…