ニッポニア旅行譚

2016年5月より、自転車で旅をしている人のブログです。

2016年5月、愛知県より日本一周中です(迫真)

沖縄より外地遠征中の16年組日本一周チャリダーのブログです。

豪アルプス「そろそろ本気出す」

どうも、こんにちは!ガワです。今回は、長いぞ!


豪アルプス四日目、この辺りはまだ心身ともに健康的な状態です。


ウッズポイントからジェミートンへ向かう道中。
天候は悪化して、小雨が降る中テントを撤収しました。


まぁキャンプやサイクリングに支障をきたさない程度の雨です。


前回の続き、川に沿ってジェミートンへ走ります!


途中雨が上がって霧の川沿いダートという良い景色になったのですが
写真はマレー川に流されました(しつこい)


ご想像にお任せしますm(__)m


途中の廃村。

また炉だけが寂しそうに残っています。

…良い!(`・ω・´)
渋い廃車ですb


そしてジェミートン着。
ホテル一軒、商店一軒、警察、小さい病院、キャンプ場、民家が数十件の小さな村です。
ウッズポイントよりは大きい…


ちなみにジェミートン村のゼネラルストアでは完璧な補給が受けられました。


新鮮な野菜、果物、食パン、調味料ジャムなどなどテイクアウト用のお昼ご飯まで。


野菜や果物はスーパーの物とは違い、形も様々。
さっきウチの畑から採ってきたんだぜと言わんばかりの野菜や果物。


オレンジも見た事無いくらい細長い( ゚Д゚)
そしてちょっと酸っぱい。


果物本来の酸味だ…


これは日本も同じなんだけど、スーパーとかのは不気味なくらい見た目均一だし
糖度を重視し過ぎて不自然なくらい甘いんです。


日本居た頃はそれが普通だと思ってたから気付かなかったけど
フルーツの本場である東南アジア周ってた時、酸っぱさに驚きましたもん。


マンゴー育ててたある東南アジア人曰く
これが、この酸味と甘さのバランスこそが本来の味なんだと。


甘さが勝ってる果物はちょっと苦手で、甘さこそ正義の農家には疑問を抱いているとか。


まぁ自分も長い間かじってたらあの自然のバランスが好きになってしまった口です。
久し振りにありのままの果物に会えてうれしくなりました。


昔話は置いといて
この先の事を考えてこのお店でめっちゃ買い溜めしたらそこの店主さんと仲良くなったんですけど
ここでも例の日本人教師の話が出てきました。


でも結局詳細は分からず仕舞い。
なんだったんだ…ここまできたらちょっと会ってみたかった…


ジェミートンはその日の内に出発、隣村のリコラへ…

村付近はやはり牧草地帯。
ジェミートン~リコラ間には約1600mの峠。
一先ずこの日は峠の途中で一泊しました。


夜はまた雨が降り

翌日は快晴になるいつものやつ。

んで昼頃には天気崩れる。ここまでテンプレ。

この道の正式名称はジェミートン‐リコラロード。
ロード名乗ってるクセに、途中めちゃ道悪い区間が…(;´Д`)


こりゃロード名乗っちゃいかん…

峠付近では天気回復してくれました(‘∀‘)

一気に…

下る!

そして牧草地に出ました。リコラは近いと言う事ですね。

それに加えリコラまでは久し振りの舗装路&下り…

短距離とは言え、超~気持ちよかったです(*´Д`)


そしてジェミートン‐リコラロードは二日で走り終えリコラ村に到着しました。


民家無し。
少年自然の家みたいな施設とゼネラルストアがあるだけ。村ではないぞこれは。


それにしてもここ、トヨタの4WDを乗り回すガチキャンパーだらけです。
ウォーバートンからここまで旅行者なんて一人も見なかったのに。


なんでもリコラはアルパイン国立公園への入り口の村なんだとか。


アルパイン国立公園には様々なオフロードトラックがあり
4WDのオフロードおじさんはこの村を起点に遊びに行くみたいだ…


まぁ他人事ではなく、自分がこれから走る道もそのオフコースの一つです。
オフロードトラックと言っても今までの道と変わんないんですけどね(´・ω・`)

リコラで一泊した後、次なる村ダーゴを目指してアルパイン国立公園に入りました(‘∀‘)

リコラからはタンポリサ→モローカとずっと山の中でした。
地図上では地名ついてるんで何かしらあんのかなと思ったら何にもねえ。
只のジャンクション。


今日も一日中山の中や~( ゚Д゚)

その更に翌日…段々と道は険しくなってきました。
豪アルプスのだいぶ奥地へやってきたようです。

今日は良い天気で、最高の眺めです。
全体的に丸っこい豪州の山、視界を遮る物は無く地平線の彼方まで山の景色!

なんか日本でも話題になった天空の道感ある…

吸い込まれそうな下り坂


この辺りになると大分疲れも溜まってきて押し歩きも併用しながら進んでるんですけど
あんまり急勾配で道には石ころゴロゴロなものですから、足の裏の皮が剥けるんですよね。


んで剥けたら最後、ペダリングや押し歩き、足に力が入る度に靴下が血で滲む。


運が悪かったのがこの時履いてた靴がもう靴底ぺらっぺらで
側面なんて穴が空いてて靴下丸出し状態。

それでこの路面ですから最終的に靴底にも穴が空いて手の施しようが無くなりました( ゚Д゚)


靴底ペラペラ+急勾配=滑る→石ころグサグサ( ;∀;)
負の連鎖だった…

アウトバック振りのオオトカゲで束の間のほっこり(*´Д`)
可愛い。


こんなどでかいトカゲ見てもあんまり動じなくなってしまいました。
まぁトカゲなら特に害は無いしね。


豪突入当初なんて手のひら大のトカゲ見る度に超興奮してたってのに
成長?っていうのか…

この下り急勾配って言うので本当にズタボロにされましたねー

登りがきつ過ぎる時は四バッグ+水を下ろして、三往復くらいしてました(;´Д`)


こういう坂だと、全身全霊の力を込めて押しても重力に押し返されるんですよね(笑)
あれはヤバかった。いや登りも下りもどっちもどっちだった。

一か所だったり、数十キロで終わるなら「いや~きつかったな~」で終わりですが
既に連日の山行で疲れてたし、まだ先は長いのだ…

その後も走り…いや。
もとい、這いずり回り。

ア……とりあえず山は下りたみたいだ…

川沿いの道に出ました。現役の木製橋。
見にくいけど奥に牛が通せんぼしてます。
両者睨み合い。こう着状態が続く。


それにしても国立公園半端なかった。

この日はリコラ村で教えてもらった
ホークハーストの山小屋に倒れ込みました。

まぁ正直この布団は使うつもりはねえけど…
壁と屋根があれば十分です(*´Д`)
今日はテント設営の手間が省ける。


とりあえず川浴び。滅茶苦茶しみるけど
汗だく&砂だらけだし浴びないのは無理だった。


無気力状態で飯を詰め込み、爆睡しました(´・ω・`)
これ…走り切れんのか?…という物凄い不安を抱えつつ…


走行ルート


走行日数4日。
段々と道が険しくなってきました。

山と過ごす豪州の夏

どうも、こんにちは!ガワです。


今回よりいよいよ豪アルプスライドがスタートします。
半横断後半戦の幕開けです(・Д・´)


準備を済ませ、気合を入れてウォーバートンより出発!

早々にグラベルロードの標識がお出迎え。
長く険しい、オーストラリアの山々へいざ…

元々ウォーバートンの時点で結構標高は高いので
開始一時間で既に本格的なお山の景色。

気持ちいいグラベルロードです。

こういう巨大なシダ系植物は東南アジアを思い出しますね。

この日は一日山の中を走り、隣村のメアリーズビルへ。

牧草地があれば村が近いサイン(‘∀‘)


もう既に携帯の電波はつながらないので
ここのインフォメーションセンターでしっかり天気予報などの情報を集めます。


結局メアリーズビルでは一泊。
翌日も快晴。今日も日差しが痛いです。

メアリーズビルを出発。
町や村の規模も、ちょっと離れれば全貌が見渡せるほど小さくなりました。

今日もガンガン行こうぜ!

ワインディンググラベルロード、なんだか新鮮です。

迫りくる低気圧…既に遠くの方でゴロゴロ鳴ってます。


結局この日の夜は降られました(;'∀')
雨に打たれながら道中でブッシュ。


翌朝にはすっかり良い天気になったので、まぁ全然いいのですが!

三日目のお昼、ウッズポイントなる集落を通過。

もうスーパーなどはありません。出来て水とガスの補給くらい。
ゼネラルストアとは書いてありますが
物価おかしいインスタントしか売ってない

村唯一のガソスタ(*‘∀‘)


第一村人発見、自転車に乗った幼稚園児位の男の子。


やはり村キッズは好奇心旺盛で元気が良いです。


まぁそれはいつもの事なのですが、めっちゃ驚いたのが
「コンニチハ!」って話しかけられたんですよね。


貴様、何故俺の正体を?!と思いしばらく話していると
この先にあるジェミートン村に日本人教師が居るとの事でした。


コンニチハ以外は話せなかったのですが、幼稚園児との会話はスムーズ。


なんせ…同レベルですから(笑)
つうか多々幼稚園児にリードされてたヤバい(´・ω・`)


まぁしかし、まさかこんな山奥に日本人が居るとは驚きです。
ジェミートン村は通る予定なのでもしかしたら…

取り敢えずウッズポイントを後にします。
川沿いに若干下り。

峠を一つ越えて…

また下り(´Д`

この日はそのまま、川沿いに良さげなスペースがあったので一泊。


…今豪州は夏本番。毎日滝の様に汗を流します。
そして現在は山奥、人の目は全くありません。


テント張ったら夕飯の準備もそこそこに…

全裸で川に飛び込みます(*´Д`)!


思いっきり叫ぼうが
全裸で大の字で寝そべろうが
人っ子一人居ない山奥ですから誰にも注意されることはありません。


今、俺は最高に自由だ!

んでついでにお洗濯&水汲み


そうなんですよね、ここでは川が補給地点なんです。
カラッカラのアウトバックとは違い、ここには川があります。


内陸なんて川なんかあるハズも無く、水一滴を節約する世界でした。


なので今洗濯や水浴びが出来てるなんて、夢のようです。


豪アルプス三日目は最高の気分で眠りにつきました…


走行ルート


走行日数3日。
比較的走り易いグラベルとは言え、山の中ですから
既に距離と日数が釣り合ってません(;'∀')

海から山へ。大陸半横断は後半戦へ

グレートオーシャンロード3日目。


本来なら2日くらいで抜けれるんじゃないかな~と思っていましたが
予想を超えるアップダウンの連続に苦戦
抜け出すのに3日掛かってしまいました。


まぁ今回はちゃんと脱出して次なるステージの
オーストラリアアルプスへ向かいたいと思います。

起床時の写真が無い…いきなり断崖絶壁からお送りします。


いやしかしこの辺の崖の景色は日本や東南アジアの道を思い出しますね~。

この手の道はご無沙汰でしたが、案外走り方は覚えてるモンです。
まぁ今までだって散々しごかれましたからね…


もう太ももの筋繊維に刻み込まれてるんです。
沁み込んでるんです。

海の景色。
国境越えても赤道越えても、大陸行ってもこれは変わりません。
安心します。

昼食は海を眺めながら…久し振りに気持ちいいランチタイムとなりました。

崖の区間が終わり、平坦な区間へ。
それと同時にグレートオーシャンロードは終わり。

ちょっと余韻に浸る(*´Д`)

この日は川沿いにて一泊しました。


翌日。
この日は移動日。
メルボルンをフェリーで迂回して北上
豪アルプスを目指します。


豪州第二の都市と言う事で迂回できるなら迂回したい。
この前も書きましたが豪の都市は中に入れば簡単なんですけど
潜入と脱出が面倒(;´`)

クラシックな黒い灯台がイカす、クイーンズクリフ港。

この町から船でソレントに渡れば、メルボルン迂回は成功です。

ベイエリア。

良い雰囲気の港なのですが
結局豪の港は一度も僕に青空を見せてくれませんでした。
恨みでも買ってしまったのか?…


短距離&需要大の航路と言う事で
ベイエリアで適当に時間を潰していたら次の便がやって来ました。

前回の動く橋を除けば、久々のフェリー!
正直あれはフェリーとは言い難い…

こちらは船内。


前船に乗ったのなんてネシアの
フローレス~ティモール間の超ローカル航路だったので
その、前回との差が、凄い。


船内は清潔感に満ち溢れてて、ゴキブリもハエも居ない。


長い事東南アジアの島々で旅をしてきた
薄汚い旅行者にとっては豪華客船に迷い込んだ気分。

対岸のソレント港に到着しました。

取り敢えずこの日はソレント付近のビーチにて…


翌日
ソレントのビーチにて起床。

今日は気持ちいい~ビーチサイドサイクリングが楽しめそうです(^ω^)

土曜の朝と言う事で道路はサイクリング客、ビーチはランニング客で賑わう。

日が高くなると海水浴客が気持ち良さそうにしてました(*´Д`)
SUPの人、気持ち良さそう~!


今思えばあの辺で2日くらいゆっくりしてビーチを満喫するのもアリだったかな。


いいな、とりあえずSUPしたい(`・ω・´)

まぁ、僕は僕なりにソレントのビーチを満喫したのでした…

ソレントを走り終えたマウントエリザより沿岸部とおさらばして北上を開始します。
次の目的地、豪州半横断後半の舞台は…豪アルプス!(しつこい)


余談

タスマニア州を除けば現在走ってるビクトリア沿岸部が豪州南端に位置するのですが
多分ここら辺にあるセブンが世界最南のセブンじゃないかなと。


ニュージーランドにあればそっちだけど、タスマニアなんてほぼ山だし
南米や南極には流石に無いでしょ…
ちなみに意外にもオーストラリアは南アフリカよりも南。


さらに翌日

川沿いの村クーウィーラップにて起床。
ここから90度進路を変え、真北に向けて突っ走りました。
豪アルプスがどんどん近付いてきます。


昨日に続き良い天気です。

アルプスまでは山と言うか丘の景色


このー…北海道の美瑛みたいな丘のアップダウンってやけに疲れる。

途中、ハリモグラ発見。
初見だやったぜ!うん想像以上に可愛いな。


この後ハリモグラ君がのっそのっそと道路を横断する
クッソ愛らしい癒し動画を撮ったんですけど、全てマレー川に流されました。


うーん…SNSとかに投稿しておくんだった…


フェイスブック画質でもいいから救出したかった…

段々と山の景色に。
オーストラリア大陸特有の丸っこい山も
なんだか日本に通ずるものがあって懐かしさを覚えます。

この日は舗装路の終点、ウォーバートン村にて一泊しました。

バイクカフェ(*‘∀‘)


この時点で薄々気付いては居たのですが、これより先はまたダート道。
それはあまりにも長く、険しいものでした(´・ω・)


確か以前、もうダートとはおさらばなんて書いたような気もしますが
結局またやる事になりました。


・東南アジア南下後
「よっしゃ!東南アジア突破!もうガタガタ道走らなくていいんや」


・豪州縦断後
「よっしゃ!ウーナダッタもフリンダーズレンジも突破!半横断は大人しくしとこ」


・半横断前半終了後
「なんだかんだ言ってまたちょくちょくダート入っちゃったな…
 ファッ?!豪アルプスなんてほぼダートやんけ!」


・豪アルプス終了後(現在)
「さすがに疲れたな…ニュージーランドでは大人しくしとこ」


結局今回もこんな感じ。そして恐らく、次回も。


今はもうしばらくダート走る気力無いんですけど
どうせシドニー着いてNZの事調べてる内に
計画表はダートだらけになるんだろうなと薄々自覚しています。


一度ダートの味を占めてしまった者はもう
ダート無しに生きて行くことは出来ない…


走行ルート


走行日数4日。
いい~感じに大都市を迂回する事が出来ました~