ニッポニア旅行譚

2016年5月より、自転車で旅をしている人のブログです。

2016年5月、愛知県より日本一周中です(迫真)

沖縄より外地遠征中の16年組日本一周チャリダーのブログです。

フィリピン出国!強盗団と誤情報

どうも、こんにちは(´Д`)

今回はフィリピン出国について。


最後まで気が抜けないフィリピン出国、文章ばかりですが興味のある方は是非…


セブ島へ帰還

ボホール島でのライドを終え、セブ港へ戻って来ました。

セブ港には相変わらず長距離航路を繋ぐ大型フェリーがズラリ。
フィリピン各地に繋がっています。
調べてみたら、マジで船だけでフィリピンの端から端まで行けちゃうみたいです('Д')


さて、今後の流れとしては…


一旦マニラへ戻り、預けてた鞄とコンテナの受け取り。
その後フィリピンの南端、ミンダナオ島へ渡り
マレーシア領サンダカン行きの国際フェリーに乗るだけ。


サンダカン行きの船が出ているのはサンボアンガと言う町。
セブシティと航路で繋がっているので、後は船を乗り継ぐだけ!


だったのですが…

地球の歩き方と言うガイドブックに載っていたこの国際航路。


早速セブのチケット売り場へ行き予約しようとしたら…
なんと、もう何年も前に無くなっているそうじゃありませんか( ゚Д゚)


自分が購入した歩き方は2017年版。これは…やってくれましたなぁ(^q^;)


フィリピンに滞在できる時間も残り僅か。
このままではオーバーステイになってしまいます!

急いで他のルートを調べた結果、サンダカンの近くにあるコタキナバルと言う町への飛行機があったので結局またもや空路での移動となりました('Д')


チャリダーが空路で移動する場合は面倒だとあれほど(´・ω・`)
まぁ、背に腹は代えられぬというか…


今時国際フェリーなんてごく短距離の区間しかねぇよな…


とりあえず時間との勝負です。
パッキング用の段ボールも運良く一日で発見出来たので、早速航空券を手配。


間に合ったのですがなんと、ビザの期限最終日のフライト|д゚)
ギリギリでフィリピンを出国する事になりました汗


まぁ後は、マニラへ戻り荷物と合流するだけ。
一先ず安心です…


最後の最後に安心し過ぎて、気が緩んだのかも知れません('Д')


フィリピン出国の直前、またもや…

セブからマニラだったら、飛行機を使えば日帰りで行けちゃいます。
自転車は宿に置いて、日帰りマニラ旅行です('Д')


まぁマニラは最初にやったし、荷物受け取りに行っただけだし、ここはカット。


そしてセブに戻り、フィリピン出国の準備は整いました。
後はゆっくりと明日の午後のフライトを待つだけだったのですが…


フライトの前日の夜、強盗に襲われてしまいました。


フィリピン出国当日…

気付いたらフライト当日の朝を迎えていました。
昨日まで何していたか、何故か思い出せない。


そして、起き上がると強烈な目まい、吐き気に襲われたので
とりあえずトイレに直行でした。


うん、昨晩飲んだのは思い出した。
でも晩飯の時に頼んだビール一杯だけだし、これはいくらなんでもおかしいだろ…


こんな酒弱かったっけか…?

とりあえず水を買おうとしたのですが、財布が空っぽでした。


あれ?昨日空っぽになったのか…?


と思いながらフラフラと近くのATMへ…
しかし何と


残高がねえぞ!入金しろ!


1万円分下ろそうとしたらこの文字が。
いや、さすがにこれはおかしい。
結局数千円分しかありませんでした。


ここで、自分が昨日強盗に襲われたことをようやく思い出しました。
いや、こんな漫画みたいな話マジであるのかよ…と思いましたね('Д')


昨夜の出来事。強盗の手口

大使館の人の話によると、睡眠薬と言うか一種の麻薬みたいな物を摂った可能性があるとの事。
この時尿検査してたら陽性出るかもだって。
麻薬戦争最前線のフィリピンでそれって処刑されるんじゃね?


まぁ今は無事で大体思い出せたので、記憶の限り犯人の手口をご紹介します。


昨夜、大型ショッピングモールの書店にて。
観光雑誌コーナーの所で立ち読みしていたら、いきなり


「あなた日本人?」


と女性に話しかけられました。
今思えば怪しさ満点。
まぁ流石にこれはこの時ですら警戒しましたけどね。


そうですと答えて、しばらく会話をした後、
突然海を見に行かないかと誘われましたが断り、別れました。


多分、奴も共犯者だったんだろう。
あそこで日本人じゃないと言えば目を付けられる事もなかったのだろうか?
今思ってもしょうがないけどさ。


その後そのままショッピングモールでご飯を食べて帰りました。
フィリピンでの最後の晩餐です。


もうすっかり夜。明日はいよいよフィリピンとはお別れ…と思いながら歩いていると。


通行人に突然銃を突きつけられて、ホールドアップ。
暗くて良く分からなかったが、3人は居ました。
そしてやって来た車に為す術なく押し込まれました。


フィリピン人が持っている銃は全て本物と思っていいです。
今日いたショッピングモールにもショットガンやら拳銃が売ってますから。


しかし本当にいきなりでした。
多分、書店からつけられてたんじゃないかと思います。
人気がない時を見計らって、ここまで一瞬の出来事。


状況が呑み込めず、追い付いていない自分に対し車の中で
恐らく即効性のある睡眠薬?的なモノを含んだ物を食わされました。


逆らったら多分死亡、その恐怖で当時は何も考えれなかったと思います。


そこからは記憶がありません。
ただ薄ら意識の中で自分が犯人に担がれながらATMを操作しているのだけ覚えていました。
暗証番号を入手する為かと思います。


何でこんな事やってんだ?教えてはダメだとぼんやり思いつつも
何故か犯人の言う事に逆らえませんでした。


いや、逆らったらダメなんだろうけどさ。
当時はそんな事も分からない程昏睡状態だったんだろう。


逆らう意思はあるのに体が言う事を聞かない、恐ろしい体験。


ていうか外にあるATMの場合
ショットガン持った警官が警備しているハズなんですよ。
そこんとこどうしたんだ?そんな事を考えると更に恐ろしい。腐敗してやがる。


そして気づいたら宿で朝を迎えていた。
さっきのATMの話から朝まで、ここの記憶は全く無いです。


だから自分がどうやって宿に戻ったのかも分からず。
ここは今でも謎のままです。
どうやって宿に戻ったのか…


ただ、本当にここまで命があって良かったと思います。


結果的に盗まれたのは現金とカード情報。
足跡が残るからパスポートとかの貴重品はとらないそうです。


しかし強盗に遭った事を思い出した所で何も事態は変わらず…
ただ恐怖が蘇っただけでした( ;∀;)


思い出した所で…現実は厳しい

そして現在、フライトはもう午後に迫っています。


フライトの二時間位前にはチェックインしなきゃダメだし
自転車もパッキングしなきゃダメだし、早めに空港に行く必要がある。


即効性のある睡眠薬の副作用か?相変わらずフラッフラで、頭もロクに動きません。


何をするべきか、まずそこが分からなかったです。
とりあえず、日本大使館に転がり込もうとしたのですが
門の前で用件を伝えると、帰って来たのは


「強盗に遭ったなら大使館では無く、警察へ行ってください」


確かにそうなんですけど!!
時間が無いんですとの事を伝えると

「なら日本へ帰れ」


門の中にすら入れてもらえず
文字通り門前払いとなりました|д゚)


警察なんか行ったら確実にフライトに間に合わずオーバーステイになる。
罰金を払える金も今は無い。


そうなると恐らく強制送還でしょう。


この先旅を続けるにしても、続けないにしても
一先ずコタキナバルへ逃げるしか選択肢はありませんでした。


そこからはもう、まさに必死です。


フラフラの体に命令を下し空港へ。
パッキング&チェックイン完了。


たった2行で説明出来てしまう行程だか、実際は疲れます。
もう今すぐぶっ倒れたい気分でしたが、今寝たら絶対寝過ごす('Д')


無事に一段落。空港の待ち時間、そして…

これから自分はどうなるのか、まず何をすれば良いのか


そう考えている内に一瞬でフライトの時間に。


コタキナバル行きの飛行機に乗れた所で爆睡。
飛行機が飛び立つ時のGでも起きる事はありませんでした…


無事とは言い難いがフィリピンを突破。
フィリピン出国は一筋縄ではいかなかった…!

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