ニッポニア旅行譚

2016年5月より、自転車で旅をしている人のブログです。

2016年5月、愛知県より日本一周中です(迫真)

沖縄より外地遠征中の16年組日本一周チャリダーのブログです。

厳冬の最北端

敢えて言おう!冬の北海道ツーリングは
日本で経験できる最も過酷なツーリングであると!

旭川を出発して道北エリア、日本の極北地区に来た。冬に。


過酷な冬北ライドの中でも更に酷な道北エリアにレッツラゴーしますよ。


ここを越えれば後は折り返しなんじゃ…!

道北日本海側はホワイトアウト多発のサイレントエリアなので
無難に中央をぐんぐん北上。

道北の補給食
もち米の里にて饅頭を頂く。


名寄の名産とだけあってうまい!


厳冬期の北海道でも保存の効くもち米
昔は重要な保存食だったんだろうと思いながらかぶりつく。

かく言う自分も今回の冬北ライドではお米が大活躍しています。


まず凍らない。これが何よりも重要。
煮炊きする為の水は氷るけどそんなの魔法瓶入れとけばオッケーだし。


醤油とかみりんは意外にもマイナス30度の中放っておいても生きてたし味に困る事も無いのだ。
お米食べよ???ガンガン炊き込もうぜ!!


まぁ冬の北海道で自炊を選ぶならの話だけどね!
普通にホットシェフとか安売り総菜で済ました方がコスパは良いよ。
マイナス十度以下で米研いだり食器洗ったりしてると心折れそうになる。


手間と時間をお金に換えるんだ。
もしかしたら自炊の方が高くついているのかも知れない。

翌朝おばあさんから差し入れを貰う。
なんと息子さんが歩いて日本一周中なのだそうです。


会った当時は九州を歩き回ってたそうで…
歩きさんとなると相当限らるけどSNSはやってないっぽくて分からず。


それが良いよ。
旅×SNSなんてやっぱりやらない方が良い('Д')

雪に白樺って好いよね。


白樺は元々推しなんだけど白樺の深淵を覗いた気がした。

天塩川温泉。
車の通りも皆無だしやってんのかこれ。

日が傾いた頃に音威子府に到着。

冬の道北って大体曇りだから
この一瞬の晴れ間がいつもより綺麗に映るんだ。

その夜は優しい降り方がした。これが雪の結晶ですか。
今までの暴力的な降り方とは違う。
これはクリスマスの夜、町を歩く恋人達に降るタイプの雪だ。

そのまま天候は安定して翌日にはすっきりとした青空が広がりました。
ォオ道北でこんな空が見えるなんて…


しばらく天気が安定するそうなので折角なら日本海側も走ろうぜ!

という事で天塩川沿いに日本海を目指した。

しかしさすが北海道スケール。
内陸から海に出るだけでも一日がかりだよ。


雪が無かったら半日強コースだよね。

天塩にて起床。
今日も天気は安定している?


それでは全ライダー憧れの地に行こうか?!

日本一周出発した頃はこの道に凄い憧れてて
実際にここに立った時は超ウキウキしてたっけ。

その二年後、まさか冬に来るとはな…!

45度線を通過、雪で埋もれてて近づけず。

冬のサロベツ原野を走る。


日常を捨て旅人になった男達
その多くはここを走る。
この道に憧れていた人も多いと思う。


恐らくは初めての経験であろう
地平線まで続く道路と原野


初めてここを走った時はそりゃあ感動しました。
やっぱ写真で見るのとは全然ちげぇ!


今回冬だけど二回目だし直線道路今更だしそこまで感動はしなかったけどな。


皆どんな想いで走るんだろう?

しかしこの氷河期みたいな文明崩壊後の世界観はすこだ…
夏と冬では随分印象が変わるもんで。

厳冬期北海道ツーリング本の表紙絵を撮影。
出版予定は無い。

場所によっては完全なドライ路面の所もある。
やっぱり海沿いってあんまり積もらないんだね?

ガッカリリシリー…(´・ω・`)

シッカリリシリー!(`・ω・´)

記念撮影中の一コマ。


みんな、盛り雪に乗るのはやめようね!

そんなこんなで日本最北の町に到着した。冬に。

夏も冬もここはそんなに変わんねえな。懐かしさでホッコリだ。

稚内では久し振りのライハ泊。
しっかりと休憩して最北端へ向けてチャージだ。

それでは稚内を出発だ。
目指すは最北端、行くぜ宗谷岬!


宗谷アタック前
二年前仲良くなったドナルドのもとへ向かう。

「タス…ケテ…」


そこには「俺が最北のドナルド」と言わんばかりに
ふんぞり返って座っていた当時の彼の姿はもう無い。


見るに耐えない姿を晒していた。
オワコンピエロの末路がこれか…

何も見なかった事にして北を目指す。
北風が吹いていてキツイ。


稚内から宗谷岬までは40キロ程
冬の時期は大体大荒れなので半日は潰すことになるでしょう。


宗谷に着いたとしても果たして余力はあるのか?
考え始めたらキリがなかったのでとりあえず進んだ。

そして

厳寒の候、最北端で候。


正直東北辺りで雪慣れしてる頃は
冬の北海道走ってる自分の姿なんて想像出来なかったし
北海道入ってからも本州帰りたいと思ってたけど


割と何だかやれてる。

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