ニッポニア旅行譚

2016年5月より、自転車で旅をしている人のブログです。

2016年5月、愛知県より日本一周中です(迫真)

沖縄より外地遠征中の16年組日本一周チャリダーのブログです。

エクストリーム州境越え

どうも、こんにちは!ガワです。


豪アルプス16日目です('Д')
本来ならば昨日ニューサウスウェールズ州入りして
今頃次の補給地点スレッドボ村に居る頃でしょうが…


連日の雨で州境マレー川は増水、越境出来ずに
ビクトリア州側の山小屋で足止め喰らってる状況です。


今居るドッグマンハットもマレー川沿いに建てられてるので
とりあえず朝起きたらメシより前に深水を確認しに行きました。


ダメだ…雨は降ってないからちょっと下がってるように見えるけど
とても渡れる状況では無い。


とりあえずドッグマンハット二泊目が決定しました(゚q゚)


この一日、なにもする事はありません。


トラックに入ってからここまで
人とは一度もすれ違いませんでしたから
人を探し回るのも無駄に体力を消費するだけでしょう。


なんてったってここは車バイクNGエリア( ゚Д゚)


とてつもなく長い一日に感じました。


食料はもって明日の昼まで。
明日、何としても渡らなければいけないという事で
もう頭の中では色々なプランを練っては消しての繰り返し。


もう日記見返すと滅茶苦茶な案ばかり出てましたがその中でもマシというか
何とか決行出来そうだったのか


・自転車や荷物を別々のロープで固定、各種ロープの端を体に巻いて対岸まで泳ぐ。
 対岸に辿り着いたら一気にロープで牽引。
とか


・自転車、荷物を放棄。単身アルパインウェイまで行きヒッチ。とか


冷静な今なら普通に分かるけど、まず増水した川を泳ぐなんて危険だった。
両方ともそれが前提になってる滅茶苦茶な案だ…


しかも後者なんて他力本願の最低最悪の選択肢。
…まぁ、山に死体を残すよりはまだマシなのだけど。


どこまで流されるか分かんないけど、後者なら対岸にさえ辿り着けばいいのだ。
これが一番現実的だったかもね。


無論、最善は水位が下がって今まで通り普通に担ぎ運ぶ事です。


とりあえず、そこまで追い詰められていた。


夜、物凄い不安に押し潰されそうになりながらも眠りにつく…
…も空腹と不安で寝れなかった…


そして運命の日。
この日渡れなければ食料は尽きて後は言わずもがな。
待ってても助けは来ないでしょう。


しかし今日も雨は降っていません。祈りながら川へ向かうと…


なんか……だいぶ下がってる!!


ドッグマンハットの横の川で深水チェックしてみると
胸板の下あたりまで浸かっただけで、何と向こう岸に渡れてしまいました。


…ビーチク濡れてない…これは…イケる!!!


きっと昨日も昨夜も、上の方でも雨が降る事は無かったんだ!


もう、その瞬間テンション上がったと言うか
最悪死ぬ所からの生還でしたから、それはそれは安心しました。

小屋へ戻り、朝ご飯を詰め込みます。
今日のお昼分ももう一気にぶち込みました。

そして高鳴る鼓動を抑えつつ例のジャンクションへ。


ええ、おととい来た時よりも目に見えて下がっています…!
対岸の木とかを見ると、水に浸かって湿って黒ずんだ部分がだいぶ広がっていました。


これは水位が下がった証拠…だと思う!


僕は石橋は叩いて渡るタイプなので、最後にもう一度深水チェックをして…

VC州、NSW州、越境!!!

そして、無事に対岸に、ニューサウスウェールズ州に入りました!


…ちなみにこの時携帯開いてみたら見事に水没してたんですよね。
失ったものは大きいが…とりあえず生還出来たので良し…!


豪アルプス、勝機は見えたッ!

トムグロギン

山カンガルー達の住処になってました。

そして、アルパインウェイ…到着!


車の、車のエンジン音が聞こえます…!
めちゃくちゃホットしました。オメオぶりに見た人。


もう最悪、ぶっ倒れても死ぬ事は無いだろう。


しかし最早、こんな舗装路の坂道なんて敵ではありません( ゚Д゚)

途中雨になりましたがもうどうでも良かったです。

デッドホース峠。なんかいわくつきの名前だな…

そして五時頃、補給地点であるスレッドボ村に到着しました。


勢いで昼飯分まで朝飯にぶち込んだことを猛省。
午後はお腹の中空っぽでした。何も食ってねえ。腹ペコすぎてヤバかった。


ここは完全にスキーリゾート。商店はあって安心したのですが
キャンプも禁止だったしキャラバンパークも無かったので安宿探しから。


懐かしいぜ。フィリピンやインドネシアを思い出すな。

一件目でユースあるよ!との事で直行。
ドミ一泊3500円。まぁユースならこんなもんだろうし恐らくここが最安。
今日くらい贅沢しても良いだろうと思いチェックインしました。

えーとあれですね。もうアデレード振りのお布団ですね。
そして生還出来た事の安心感、山行の疲れなどが一気に押し寄せてきました。


今日もぶっ倒れる様に就寝…最近寝る時ぶっ倒れすぎじゃないか…

翌日。ユースにて。
まぁスキーシーズンでは無いのでガラガラです。

でもまだちょくちょく残雪は残ってるようで、サムイ。
クッソ見にくいですが、ガスと山肌の境目辺りにチラホラ見えます(;´・ω・)


まぁこの村で停滞する予定は無いので、隣のジンダビン村へ向かいます。


オメオよりもデカい村です。
まぁぶっちゃけジンダビン村まで行けば豪アルプスは勝ったような物…!

前回の続きでアルパインウェイという舗装路に乗り、一気に走ります!
もう舗装路ならどんな道でも怖くないですね(`・ω・´)

そして、ジンダビンに到着しました…!
インフォメーションセンターもかなりデカかったので
恐らくオーストラリアアルプスの中心の村なのでしょう。

バイク屋、ショッピングモールへ寄り道。

前から気になってたブレーキシューと靴を一新しました。


いや…気になってたとかそういうレベルじゃなくて

これどっちも使用限界来てたんだよなぁ。


でも結局今までの村では替えれなかったからジンダビンにて一新。

これブレーキシューとか末期通り越した。
リア、フロントともにもう中の金具出ちゃって、リムが傷ついちゃったんですよね。
んでそれに気づいてからは下り坂も手押ししてました(´・ω・`)


この前ホイール替えたばっかなのにここで消耗してたまるかと
ブレーキ封印したら下り坂なんて乗れる訳ないんだよなぁ。まじで事故って死ぬ。


そういえばそのこと書いてなかったんですけど
ブレーキ無しの下りの手押し、めっちゃキツイですよ(笑)

とりあえずジンダビンのキャンプ場へイン…
写真は別の日ですが、湖畔にある居心地の良い村です。


残す山場は後一つ…!!
そしてそれはオーストラリアアルプスのメインターゲット!


走行ルート


走行日数2日。最初の停滞は含めません('Д')
これにて豪アルプスで一番どえらい所は突破、無事に生還できました。
いやぁもうホントに、一時はどうなる事かと思いました(笑)

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